2.22018
【物流センター 5つの機能】 第2回 RDC(在庫型配送センター)
RDC(在庫型配送センター)
前回の記事
谷口運送のRDCを今週は紹介します。
まずはじめにRDCとは、Regional Distribution Centerの略称です。日本語では地域配送センターのことを指し、谷口運送は神奈川県藤沢市菖蒲沢に物流センターがあり、地域配送に強みを持っています。
RDCという言葉を耳にする方は少ないのかと思います。ぜひこのブログを読んで、少しでもご理解いただければと思います。
(1)世界はそれをJITと呼ぶんだぜ
そもそも顧客の納入条件は年々厳しくなってきているように感じます。例えば、今まで一週間に一度しか納品が無かったものが毎日納品するようになったとか、一日一回納品していたものが三回納品するようになったとかの現象が起きていませんか。そうすると大型車で持って行ってたのが4t車になったり、ケース単位で納品していたのがバラになったりします。
さらには納入時間が指定されたりして手間やコストがかかるようになっていますよね。
なぜならば、工場はモノを組み立てたり物を加工したりして物の価値を高めるのが仕事。だから、工場は今すぐ使いたいものしか置かず、保管置き場を設置するくらいなら、生産ラインのスペース確保を考えるものです。
従って、工場はその日に必要なモノを納入させたり組み立てる順番にモノを納入させたりするのです。
(2)間違えたRDCの考え方
工場の近くに倉庫を構えて対応しようとします。機能としては以下の3つです。
・荷姿/数量変更
・納入頻度
・緊急手配
ここでの問題は、RDCを自社で用意するので、その倉庫の家賃やそこで働く作業員の人件費が固定化してしまうことです。
(3)固定費から変動費へ脱却する
①ロケーション(工場門前倉庫持ってる)
RDCから納品先の工場まで距離が近ければ近いほど望ましいと考えられます。例えば、納品先の工場が10個発注しなければならないところを5個しか発注しておらず、RDCより5個納入する依頼が急に発生してもRDCから納品先までの距離が近い為対応できる。
②複数荷主(各荷主のオーダー数量の波動に対応)
必要な時に必要な人員を投入でき、無駄な費用がかからない料金体制になっているかが大事です。
③品質:作業支援システム(ピッキング・VMI)
安全・品質の精度がどこまで構築されているのかを見極める必要があると考えられます。
(4)生産に集中しましょう。あとは我々がやります
谷口運送ではメーカーから生産荷姿(段ボールに入った荷姿)の状態からユーザーの希望荷姿(専用ポリ容器・鉄のパレット)に移し替え、ユーザーのニーズに合わせた荷姿で納入しております。またユーザーの生産が変動しても従量コストを採用しているので、納入数が落ちても、それに見合った費用を提供できるのも特徴です。
・貴社はモノづくり・生産業務に専念できるようになります
・物量に応じたコストの変動が実現できます
・お客様である工場へのJIT納入が確立され喜ばれます
・プロセスが標準化されシステム化され、リスクヘッジ体制が確立されます
これから積雪の可能性もあり、納品先が近隣が故に物流センターに在庫があれば、緊急な出荷指示でも道路状況の影響を受けにくく、ユーザーへ迷惑をかけることなく安心して、ベンダーは生産活動が続けられます。
次回は物流センター 5つの機能 その3 DSDについて紹介します。
谷口運送の物流センター倉庫と車両置き場(配車担当者)が一体となっているのは、迅速な対応・状況判断ができることも強みだと思います。
谷口運送藤沢物流センターの機能を少しでもご理解いただければ、幸いです。
筆者紹介:営業部 小林貴宏
今シーズンは積雪情報が多く報道されています。先日の大雪で小屋に収納してた4年前の塩化カルシウムを出してきましたが、カチカチに固まって蒔けない状態になっていました。また薄オレンジ色に変色もしていました。塩化カルシウムを開けたら全部使い切るのは原則だと思い、勉強になりました。
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