2.232018
【物流センター 5つの機能】 第5回 PC(流通加工センター)
PC(Process Center)
前回の記事
今週はPCについて紹介させていただきます。PCとはProcess Centerの略であり、納品前加工・荷揃えの機能になります。PCのPとは「Process」の意味であり、最終納入先の希望する荷姿に物流拠点で加工・梱包・アッセンブリーする機能です。この加工・梱包・アッセンブリーを「Process」と定義しております。
最近ミールキットという言葉がはやり言葉としてありますが、ミールキットを活用する場合、スーパーマーケットなどで見かけますが、消費者のニーズに応え、すぐに調理できるようカット済みの野菜・調味料が梱包されている工夫が取られています。各々の材料を集める手間が省かれている分調理時間を短縮できること、手間は省いても手作り感を出せること、出来合いの弁当や総菜を買うよりも栄養バランスのとれた食事ができることなどから人気となっています。
これを物流業界に変えた見方をしますと納入先の使いやすいように加工・荷揃えを行うといった最終納品先の事を考えた「おもてなし」であり、PCの役割でもあると考えます。
(1)【自社運営での問題点・解決策】
最終納品先では必要な荷姿で出荷・取り付け等直ぐにが使用できる状態を求めています。
しかし納品前に加工・荷揃えをする為には、生産拠点では数多くの問題が発生します。
お客様の希望する荷姿で納入する為だけのコストが必要になり、納入先が複数ある場合はそのお客様の求める荷姿で納入しなければならず、
作業員の管理・保管場所・在庫管理等が複雑になり本来の生産に集中できない問題が発生致します。
(2)【コアビジネスに集中できる環境を整える】
そもそも流通加工自体がコアビジネスではない企業が存在し、自社内で加工するとその加工に必要な他社の部品、加工に必要な資材を保管をしなければなりません。また自社のコアビジネスではないピッキング作業が発生することで、品質の高い商品を納品先に提供できずにクレーム等発生する可能性があります。クレームに対応すると余計なコスト・時間を要してしまいます。問題を解決するためにはユーザーの求める加工・荷揃えを 専業者(生産性が高い)にアウトソーシングすることが一つの手段だと思います。
物流企業にアウトソーシングすることにより、アウトソーシング先の物流企業による複数社の巡回集荷も可能になり、自社でトラックを手配しなくて済むようになります。
(3)【おもてなしの心】
谷口運送では最終納品前で最終納品先の要求する荷姿に加工して納品しています。例えば部品を必要数量を小袋(ビニール)に入れ、
シーラー加工して商品が飛び出ないよう荷姿を変換して出荷しています。また加工・梱包を不要とするなら部品をポリ容器に入れて出荷することも可能です。
谷口運送からユーザーへ搬送する際は出荷量に応じた従量コストを採用することで加工や搬送費用が比例する仕組みとなっているので、ベンダーにとってはコストの固定化が避けられます。
谷口運送の藤沢物流センターと梱包工場では、最終納品のニーズにも柔軟かつ、貨物によって様々な梱包形態や養生荷揃えに対応し、お客様の要望に沿った流通加工を行っております。 お客様にとってのお客様にも「おもてなし」のサービスを考え、谷口運送は常にお客様とその先にある「お客様」を意識して加工作業をしております。
筆者紹介:営業部 小林貴宏
次回より営業部 杉浦にバトンタッチ致します。5回に渡って初めてブログを書き不慣れではありましたが、多数の方にご覧になっていただきありがとうございました。引き続きブログの方は更新されていきますので、ご覧ください。
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