4.62018
【谷口運送 6つの輸送サービスメニュー】第6回:中継輸送
第6回:中継輸送(ドライバー交代シフトで効率化を図ったルート配送)
前回の記事
http://www.taniguchi-unso.co.jp/?p=5067
6回目は、中継輸送についてです。
「ドライバー不足」我々の業界では今大きな問題となっています。
①他業種に比べて不規則な勤務体系であったり、長時間労働となる傾向が強い
②①に起因する点もあり、若年層が集まらず中高年層の占める割合が高い
③女性の占める割合が低い
こんな状況下、①の原因の1つとなっている、1人の運転者が1つの行程を担う働き方を抜本的に改め、1つの行程を複数人で分担して短時間で勤務することを可能とする「中継輸送」の導入推進が叫ばれています。本件は国土交通省においてドライバー新規就労者確保のための施策の一つとされています。
考え方は簡単なものですが、谷口運送の事例でも次のような取り組みがあります。
宮城県から神奈川県までの輸送業務があります。普通は上図のような輸送となりますが、谷口運送では栃木県栃木市に拠点があることから、
栃木でドライバーが交代します。継続業務なので栃木には宮城に戻る空車があり、宮城から運転してきたドライバーはその空車に乗り(当然休憩を入れながら)宮城に戻ります。この業務は上図の流れにて運行、まさに中継輸送の実例となります。ドライバーの拘束時間は中継輸送運用の方が当然短くなります。わかりやすい例でいえば、車中泊を避けられる、当日中に帰宅できる等のメリットがあります。
本事例は谷口運送内での運用ですが、中継輸送を早く、多く実現するには「異なるトラック事業者同士で行う中継輸送」の実施を急がなければなりません。この場合、中継地点の設定やその施設費用負担、ドライバー交代方式とするか或いは貨物積替による車両交代方式とするか等の調整に手間取ったり時間がかかったりという事になり一社内の運用に比べ越えなければならないハードルが多くなります。とはいえ、やはり根底にあるドライバー不足の解消のために業界全体で前向きに取り組む必要があると考えます。「異なるトラック事業者同士で行う中継輸送」に関しては、国土交通省作成の手引きも存在しますので、大げさでなく国家レベルでの推進項目となっています。
また、別次元の話ですが、自動運転といった新技術開発も盛んです。これまで「ヒト」が行ってきた操作や作業、経験や判断を必要としたプロセス・パフォーマンスを機械によって代用させる仕組みもどんどん実用化されるでしょう。
以前弊社小林がブログに記載した自動隊列走行のイメージ図です。このような仕組みとの併用で中継輸送運用を推進し、根底にあるドライバー不足解消につなげられればと考えています。
運用方法は試行錯誤→改善の繰り返しです。
谷口運送のご活用を是非ご検討ください。
筆者紹介:営業部 杉浦喜代司
次回よりこのコーナーは営業部/丸山部長にバトンタッチ致します。初めてのブログであり不慣れで読みづらい部分が多かったと思いますが、多数の方にご覧になっていただきありがとうございました。引き続きのご愛読よろしくお願い申し上げます。
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