10.262018
某大物歌手さんの公演中止騒ぎから考える物流の裏切りについて
先週、某大物歌手さんが予定されていた公演を土壇場でキャンセルするというニュースがありました。
理由は、「観客動員の契約上の問題」ということでした。イベンター会社から、集客数は9,000人と聞いていたが、実際は7,000人で、「客席がスカスカの状態でやることは酷なこと」と自ら中止を申し入れたようです。
[私の思う疑問]
①もっと早くに集客数がわからなかったのだろうか
*イベンター会社は観客動員の契約に関係なく、公演を実施することに突き進んでいたのではないか。
②そもそも、さいたまスーパーアリーナという大舞台で集客し、公演する実力があったのだろうか
*某大物歌手さんも自分の実力不足を認めていましたが、イベンター会社の企画に乗ったわけですから自ら集客する努力をするべきではないか。
③楽しみにしていた7,000人のファンの気持ちを、どう考えたのだろうか
*自らのプライドを優先し、来場してくれたファンの気持ちを置き去りにしてしまったのではないか。
確かに、スカスカの客席を前にテンションをあげて歌うことは酷なことかもしれません。私も学生時代に舞台で演奏する機会があったので、チケット販売には全員で力をいれました。演奏会の間際まで、集客数の現況を確認していたことを思い出します。プロとは違いますので、空席が多くても演奏会を開始しました。それは、自分達のために時間を割いてくれた来場者(お客様)に自分たちの声を届けたいからです。
いったい誰のために公演するのでしょうか。少なくても、ファンがいて歌手としての職業がなりたっているのではないでしょうか。
ふと、谷口運送に依頼してくださるお客様のことが脳裏に浮かびました。
[お客様とのありえそうな対応]
①夕方遅くに依頼されるお客様に対して
「もっと、早く連絡してくだされば対応できたのですが、この時間じゃ難しいですね」
→お客様には依頼が遅くなった理由があるはずです。でも、何とかしてほしい事情を察して対応したいですね
②繁忙期に依頼されるお客様に対して
「現状抱えている荷物を捌くので手いっぱいで・・・」
→今時は、お客様から「たぶん難しいと思いますが・・・」という枕詞を添えて依頼されることが多くなりましたが、依頼されたお客様には、明らかに優先順位が低いことを感じさせてしまいます。
③お客様宛の見積書フャイル名が呼び捨てになっている
「ファイル名例:**製作所 東京~横浜 10t車」 あるべき表示「**製作所様 東京~横浜 10t車」
→お客様の目の届かない社内資料においても気遣いする習慣を身に着けることにより、平素のお客様との関係も良好になると思います。
お客様の想いをしっかり受け止め、届ける。それが、物流業です。
走者から走者へバトンを受け渡すリレーのように。
物流業は「お客様」が存在して成り立っています。料金を支払って下さる荷主様や谷口運送の業務に協力していただいている協力企業様・荷物を受けてくださる着荷主様等、多数の方々にお世話になっております。現状は車両不足・人手不足でお客様のご要望にお応えできていない場合があります。あらためて、「お客様」のことを真摯に受け止めることが必要ではないかと考えております。
筆者紹介:金子博克
埼玉県(秩父市)から長野県(川上村)へ通じる中津川林道をご存知でしょうか。現在は路面崩落により通行止めになっておりますが、県境の三国峠から眺める長野県側の紅葉はとても素晴らしいです。カナディアンロッキーを彷彿させる景色なのです。通行止めが解除されることを願っております。
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