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ジャイアンツの選手補強から透けて見えてくる選手育成の難しさ

来季監督に原辰徳氏の就任が決まり、大型補強が相次いだジャイアンツですが若手選手の育成も大きな課題となっているのはご存じの通り。

<スーパースター集団では若手が育たない?>

即戦力の補強と短期的なチーム編成となるジャイアンツ。一方で中長期的なチーム作りが出来、戦力の増強・維持に成功しているのが広島カープでしょう。
この2球団の大きな違いは、在京球団と地域密着型球団というセグメント特性が挙げられます。
例えば広島は新井選手や野村選手、広陵の中村選手など、広島や広島県近隣県の学校出身の選手を入団させることが多く、在京球団のジャイアンツは、地元選手よりも実績を持つ選手を経済力で集めることが目立ちます。

これらを踏まえてメリット・デメリットを考えてみると

【ジャイアンツ】
メリット
・選手層が厚くなり短期的な戦略・結果を得やすい

デメリット
・中長期的な戦略が立てれない
・コスト増となる
・ノウハウの伝導が進まず、チームに対する忠誠心も低くなる

【カープ】
メリット
・中長期的なチーム作りが出来、コストがおさえられる
・ノウハウの伝道がチーム内で進み、チームに対する忠誠心が高くなる

デメリット
・直ぐに結果を得られない
・チームのマンネリ化と上下関係故に発生する問題が起きやすい

という様に双方のメリット・デメリットは対照的なものになりますが「選手育成」という観点では、広島の方が省コストで中長期的な強いチーム作りを出来、また選手の地元球団という意識から忠誠心が芽生え、FOR THE TEAMのプレーで勝利に貢献している様に思えます。

<育成は愛情を持って>

我々物流業界は深刻な人手不足に悩まされており、入社した社員を如何に短期間で一人前に育て戦力補強する事が重要な課題となっています。

従って谷口運送は当に「カープ型」の人材育成を行っています。

・業務&作業習熟
マニュアルは勿論有りますが、実践教育を重視し熟練者のフォローアップを厚くします。例えば、
①物流センターでのピッキング訓練
②新人ドライバーや担当変更のドライバーに対する添乗指導

等、チーム内やマンツーマンでの指導教育を行っています。

・品質教育
現場内職長からの5S教育、及び定期的なパトロールを行い指導。社内改善活動の促進し年に一度、谷口グループ全体の改善活動の発表・審査・表彰を行い、サービス向上についてモチベーションを高め、改めて「グループ理念」の再確認を行います。

・安全教育
事故事例、及びKYT(危険予知トレーニング)にてリスクの特定・リスクの分析・リスクの評価を行い、それらを定期的な作業判別ミーティングにて学習会を開催。また体感訓練を定期的に実施して、フォークリフトや車両の安全速度を実際に計測しつつ体感・実感したり、訓練用のモックを使用して、貨物の荷崩れの状況を実際に確認したりしています。

採用については地域に根差した活動を行い、入社して頂いた社員の育成には愛情を持って取り組みます。

 

<育成は地道にコツコツと>

実力と実績を持ったスタッフを豊富に揃える(スカウトする)ことが出来れば、業績結果は直ぐに得られるでしょう。
しかしながら、こういった短期的な補強というのは、チーム内(職場内)での士気やプライドに安定性を欠き、一過性の結果は出ても中長期的な結果を望むことは困難になります。
一人一人、愛情を持って育てた選手(社員)は、その後組織の財産(人財)となり、忠誠心を持って組織の成長に長く貢献してくれるでしょう。

再びスーパースター集団となったジャイアンツ。来期は優勝できるでしょうか? 楽しみにシーズンを見守っていきましょう!

 

筆者紹介:小林 淳

学生時代は体育系で過ごしてきた僕ですが、最近では模型を作ったりしてインドアな休日を過ごしています。 皆さんは2019年の手帳は既に購入されましたか?? 僕は毎年「ほぼ日手帳」を愛用していますが、毎年悩むのが手帳カバー選び。なかなか好みのものが見つからなかったり、見つかっても高価だったり…。

ということで今回は「ヌメ革」を買ってきて自分で手帳を作ってしまいました!! 我ながらその出来に満足しています(笑)

 

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